日本人の5人に1人が悩んでいるといわれている腰痛。
その主犯格と考えられている「腰椎椎間板ヘルニア」ですが、果たして本当にそうなのでしょうか?
もし事実と違うなら、ヘルニア君は とんだとばっちりです。
ヘルニア君、ごめんね。
さて、私の治療院にもヘルニアの患者さんはたくさん来られます。
ヘルニアで困っているというより「腰が痛くて・・」と来院されて、お話を聞いていくと「実はヘルニアなんです。」という患者さんが多く、
「病院でヘルニアと診断されました。」
「ヘルニアの手術をしたが腰の痛みは変わらずで・・。」
「ヘルニアの手術後一時期楽になったがまた腰痛が出てきました。」
という声も少なくありません。
また、国際腰椎学会で発表された面白いデータがあります。
〝 椎間板ヘルニアと診断された強い腰下肢痛を訴える患者46名と、年齢、性別、職業などを一致させた健常者46名の腰部椎間板をMRIで比較した結果、健常者の76%に椎間板ヘルニアが、85%に椎間板変性が確認された。〟 と
この論文をもっと詳しく見たい方は「国際腰痛学会」で検索してみてください。
たぶん 英語ばっかりで読めないと思います。
簡単にいうと、
腰に痛みがない人の76%にヘルニアが見つかったよ。と書いています。
つまり、腰にヘルニアがあっても腰痛が出る人と出ない人がいるってこと。
つまりこれは、
と同レベル・・ではないか(笑)
まぁ冗談はさておき、
腰痛とヘルニアが全く関係ないとは言えませんが、ヘルニアが原因だと言われて手術や治療を受けても改善が見られない方は一度見直してみた方が良さそうですね。
腰痛に限らず、これからは自分がどのケースなのかをしっかりと見極める目を持つことが大切になってきます。
椎間板ヘルニアってなーに?
ヘルニアとは「臓器や組織が本来の場所から外に出てしまうこと」だそう。
ラテン語の「外に出る」という意味のherniaから来ているとか、地獄に近い苦しみとして、地獄(Hell)に近い(near)というダジャレのような説も。
好発部位は首と腰
頚椎(首の骨)に起こるものを頚椎椎間板ヘルニア。
腰椎に起こるものを腰椎椎間板ヘルニアと呼びます。
次に椎間板とは何かというと、背骨と背骨の間にあるクッションの様なものです。
そのクッションの中に「髄核」という組織があり、その髄核がクッション(椎間板)の中から飛び出してしまった状態を椎間板ヘルニアと言います。
何か難しいですよね。
まぁ簡単にいうと、水まんじゅうの中からアンコが外に飛び出して来たような感じです。
その飛び出したアンコ・・じゃない、髄核が すぐ横を通っている神経を圧迫して痛みや痺れが出てくるわけです。
酷い人は感覚が無くなったり足が動かなくなります。
少し長くなってしまったので、今回はここまで。
次回は「ヘルニアが起こるプロセス」と「85%以上の方の腰痛の原因」
その改善法についてお伝えしますのでお楽しみに!