生理痛と骨盤の関係

骨盤は、生殖器(子宮や卵巣)などを包み込んでいる女性の身体の要で、大切な部位です。女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の影響で、開いたり、閉じたりを繰り返しています。

◯ 生理の周期と骨盤の関係は以下のようになっています。
・生理直前(黄体期):骨盤が開き始める。
・生理中(月経期): 生理2日目あたりには骨盤が一番開くため、出血量も多くなる。その後骨盤が下がり、出血量が減少する。
・生理直後(卵胞期):反動で骨盤は閉じはじめ、骨盤の位置が上がる。
・排卵期:エストロゲンの分泌量が最大になり、骨盤が最も閉じる。(その後黄体期にはいる。)

骨盤の開閉が歪みによって鈍くなってしまうと、骨盤内が圧迫されて内臓の位置が下がってしまいます。

このことから押し潰された内臓の血流が悪くなり「月経前症候群:PMS」と呼ばれる辛い生理痛を伴う月経困難症を引き起こします。

さらに骨盤がゆがむことによって生理痛を酷くするだけではなく、内臓の位置が下がることによって「ぽっこりお腹」やO脚や膝痛を引き起こすといった原因にも繋がります。

患者さんの話をお聞きしていると、「生理痛がきついのは体質だからしょうがない」というように考えている方が多いように感じます。

たしかに体質というのもあるとは思いますが、骨盤のゆがみを整えればかなり楽になるとも思います。

特に普段から肩こりや腰痛がある人に関しては、かなりの改善が期待できます。

毎月のことだからかなり辛いと思います。体質だろうと諦めずに、ご相談いただければと思います(^^)

ではまた次回( `ー´)ノ