記念すべき?第1回目は
キレイにしよう!✨です。
どんな素晴らしいノウハウが飛び出すのかと思ったらそんなコト?と思った先生もいるかも知れませんが、これが基本中の基本です。
と、その前に少し僕のお話をさせてください。(要点だけ読みたい人は飛ばしてね)
僕はこの世界に入って17年、開業して11年が経ちました。最初はごく普通の整形外科で勤務をし、その次は これまたごくごく普通の整骨院で働いていました。
そのままいっていたら、何の勝算もないままとりあえず開業をして、普通の整骨院の先生になって、もしかしたら今頃は整骨院業界の不況の煽りを受けて廃業していたかも知れません。
そんな僕の最初の転機となったのは柔整の学校に入学してまもない頃。
たまたま後ろの席に座っていた同級生が、当時 分院展開を始めたばかり(今は90店舗ぐらいある)の整骨院の社長の弟さんで、良く言えば「スカウト」をされました。
それからの話は思い出すのも辛いので割愛しますが、僕はそこで「治療院経営というビジネスがどういうものか?」を一から教わ・・いや、無理やり強制的に叩き込まれました。
今振り返ると役に立つことも多く、この「キレイにしよう!」というのも、入社して一番最初に教わり、その後も耳にタコができるぐらい繰り返し言われ続けました。
さて「キレイにしよう!」と言っても漠然とし過ぎているのでいくつか事例をあげていきます。
毎日仕事場をキレイに掃除するなんてのは当然のことなので今さら言うまでもないですが、
ウチの院で取り組んでいるのは「治療院を客観的に見る」ということ。
どういうことがというと
僕たちが見ている景色と
患者さんが見ている景色は
全然違うんですね。
もちろん、男性目線と女性目線では見える景色(気になる場所)も全然違います。
ってウソウソ。
ホントに人によって見え方は違うんです。
なので、毎日とは言わないですが週に1回は自分または受付さんが患者さんになったつもりで、擬似体験をするわけですよ。
実際に外に出て、駐輪場とか駐車場からドアを開けるところまでとか、ドアを開けた時の景色や室内の匂い。
待合のソファに座って院内を眺めてみたり、更衣室で着替えるフリをしてみたり。
待合から施術室まで歩いてみて、マット(ベッド)に寝転んでみる。
仰向けになった時に天井の隅っこに蜘蛛の巣張ってない?
↑換気扇がこんな感じになってない?
うつ伏せになった時に、壁ぎわに埃たまってない?
ち◯毛落ちてない?とかね。
患者さんが必ず通る動線というのがあるので、それらを実際に体験してみるんですよ。
そうすると「ここは直さないとな」とか「もっとこうしたら快適になるかも!」と言う改善点が色々と見えてくるものです。
これまでもたくさんの治療院さんを見てきましたが、半分ぐらいは残念な感じです。(大きなお世話やと思われたら嫌やから何も言わないようにしてるけど)
誰も言ってはくれないので、ぜひ一度客観的に自分の仕事場を眺めてみてください。
それともうひとつ!
僕たちの仕事は「対ヒト」の対面ビジネスです。
人気商売とまでは言いませんが「嫌われてしまったらお終い」の仕事。
プライベートでは髪の毛がボサボサでも口が臭くても加齢臭やお昼に食べたカレー臭がしていても別にいいとは思いますけど、せめて仕事中だけでも意識高杉くんでいましょう。
特に男性諸君!!!!!
治療院に来る大半は女性の患者さんなので、自分が思っている以上に気をつけなはれや。
中には「えっ、店員さんが臭くてもオレは全然平気やけどなぁ」と言う先生もいるかもしれません。
でも、はっきり言います。
どうぞ、お前のことは二の次にしてください(笑)
↓は、ある企業さんが出した口臭に関するアンケートですが、
8割の人が他人の口臭が気になっているにも関わらず、8割の人がそれを指摘しないというデータです。
「臭うなら言ってよ〜」と思いますけど、逆の立場ならなかなか言えないですよね。
これもまた誰も言ってはくれないので、ズケズケと何でも言ってくれるお友達を見つけましょう(笑)
また、整骨院の先生は白衣を着ることが多いですよね?白衣は普通の服よりも汚れが目立つので余計に気をつけないといけません。
黒ずんでいたり、シワシワだったり。
患者さんはそんな所も見ています。
「細かいところが見えない先生なんかな」
「私の体も細かいところまで見てくれないんとちゃうやろか?」
なんて思うかどうかは分かりませんが、気をつけるに越したことはありません。
あ、あと、服でいうと「サイズ感が合ってない」ってのもありますね。
まぁ 挙げるとキリがないのですが、自分ではそれが普通で気付かないことが多いので、第三者に意見を求めましょう。
女性の患者さんが多いので、奥さんや彼女、女友達、セミナーで一緒に勉強している女性の先生などに聞くのがいいでしょうね。
スタッフしか入らないバックヤードまでピカピカにしろとは言いませんが、せめて患者さんから見える場所と自分自身の身だしなみは整えておきましょう。
第1回目は
「キレイにしよう!」でした。