遺伝的にセロトニントランスポーターの少ない日本人ですが、それは特性として受け入れるしかありません。
では私たちが五月病のような悩みを解消するためにはどうすれば良いのでしょうか?
腸でつくられる幸せホルモン
脳で生成されるセロトニン(幸せホルモン)は全身で生成されるセロトニンのうちのわずか5%ほどで、セロトニンの多くは腸でつくられています。
腸でつくられたセロトニン自体は脳内に入ることはできませんが、セロトニンの生成に必要な物質は腸から脳へ送ることができます。
腸内の環境によってセロトニンの分泌量が変わってくるので、腸の働きの善し悪しは非常に重要になってきます。
セロトニンをリサイクルするトランスポーターの量は遺伝によって決まっていますが、セロトニンの全体量をどれだけ合成できるのかは変えることができるということです。
適度な運動をする
体を動かす時間をつくることで、緊張を和らげ心身をリラックスさせることができます。屋外の運動で日光を浴びる時間が増えれば、それもセロトニンの合成を増やすことにつながります。運動の趣味がない人でも、のんびり散歩などしてみてはいかがでしょうか。
たんぱく質を食べる
セロトニンは脳内で作られますが、その材料として必須アミノ酸のトリプトファンが必要となります。
ただし、トリプトファンは体内で生成できないので、食事から摂らなければなりません。
〇豆腐・納豆・味噌・しょうゆなどの大豆製品
〇チーズ・牛乳・ヨーグルトなどの乳製品
〇ごま・ピーナッツ・卵・バナナなど
他にも生活習慣や睡眠習慣の見直し、趣味を楽しんで気持ちをリフレッシュするなど、人によってさまざまなアプローチが考えられます。
五月病の症状は個人差が大きく、自覚症状も曖昧な場合が多いです。もしかしてという程度でも大丈夫ですので是非ご相談くださいね。
ではまた次回( `ー´)ノ