今回は、健康に影響を与える毛細血管についてのお話です。
毛細血管と言われてもピンとこないかもしれません。
しかし、60兆個もある全身の細胞に酸素と栄養を届け、そして老廃物を回収しているのは、他ならぬ毛細血管です。
そんな体中の毛細血管の健康を高める取り組みを行えば、それと一緒に体のパフォーマンスも高めることが可能なのです。
まず初めに、毛細血管とは一体なんなのかを簡単に説明します。
毛細血管とは、全身の血管の99%を占め、体の隅々にまで張り巡らされている血管です。
酸素や栄養素を体中のあらゆる細胞に届けるほか、細胞に溜まった老廃物を回収し健全な状態を保てるようにしています。
また、脳は全身の2%ほどの重さですが、肺で取り込んだ酸素の25%を消費しており、そんな大量の酸素を運ぶためにも全身の血液の15%は脳に集中しています。
それでは、血液を全身に送り届ける毛細血管が不健康な状態になっているとどのような悪影響があるのでしょうか?
毛細血管が不健康だとどうなるのか
毛細血管が不健康な状態というのはすなわち、毛細血管が劣化しているということです。
毛細血管が劣化すると、そこを流れる血液の流れが滞ります。
細胞には十分な酸素や栄養が届かず、また老廃物もちゃんと回収されません。
肩こりや、腰痛、胃炎、またシミやシワといった美容の問題、さらには気持ちが安定せず頭にモヤがかかったような状態という時、その原因は毛細血管の劣化による細胞機能の低下が関係している可能性があるのです。
ドロドロ血液が血管を劣化させる
血管を傷つけるのは何かというと、糖質によってドロドロになった血液です。
糖質の高い食品を日常的に摂取していると、摂取した糖質が血液中に吸収され、血液をドロドロにします。
血液がドロドロになるということは、すなわち血液の主成分である赤血球が硬くなったり、お互いにくっついたりしてしまい、ただでさえ細い血管を通りぬけずらくなってしまうのです。
毛細血管を健康な状態にしていく方法
毛細血管を丈夫にする方法として手軽なのが、食材の力を借りることです。
具体的には、シナモン、ルイボスティ、ヒハツがおすすめです。
これらの食材には毛細血管のTie2という受容体を活性化させる働きがあります。
Tie2は毛細血管の内皮細胞にある受容体で、これが毛細血管の周皮細胞の分泌物と結合することで内皮細胞と周皮細胞の接着が強まります。
まぁ、簡単に言うと血管が強くなるということですね(‘ω’)ノ
もう1つは血流を良くすることです。
〇20~30分程度の軽めのウォーキングをする。
〇寝る1、2時間前くらいに、ゆっくりぬるま湯に浸かる。
このあたりが効果的でしょうか(^^)
他にも「良質な血液を増やす」という取り組みも非常に重要です。
そのことはまた別の機会にお話ししたいと思います。
ではまた次回( `ー´)ノ