自分がほれ込んでもいない商品(技術)など売れるはずがありません。

技術に対して熱意がこもっているからこそ、患者さんの心を動かしてリピートさせることができます。 

しかしです。

あなたがどんなに技術に対して情熱を傾けていても

「いらないものはいらない」

「必要ないものは必要ない」

これが患者さんのスタンスです。

極端ではありますが、あなたがいい加減な気持ちで施術をしていても、ニーズさえあれば黙っていてもリピートをしてくれます。

広告宣伝をしなくても患者さんはあなたの治療院に行列を作ります。

これが現実です。 

それでも、ほとんどの人が治療技術ありきで事業を始めます。

「他に類を見ないこの技術なら必ず患者さんに受け入れられる。」

「5年以上毎月欠かさずセミナーに参加してるんだから必ず受け入れられる。」

こう考えて開業をしたり新たに高単価の施術を導入する。

そして散々たる結果で 1 年後には廃業。

なんてことがよく起こります。

 

大手企業も同じ失敗をします。

まだこれからかも知れませんが、Apple Watch なんかは発売当初はとても斬新でした。

しかしユーザーにどうも受け入れられていません。

私もかなりの新しい物好きですが、まだあまり魅力を感じません。

2000円札はどうでしょう?

政府が巨額の税金投資をしたのに、使おうと思ったら嫌な顔をされたこともあります。

商売で儲けるためには「すでに必要とされている商品」と付き合えばお客さんは反応してくれます。

決して「売れると思う商品」と付き合ってはなりません。(技術を使うなという話じゃなく、あくまでも患者さんに伝える時の話ね)

「今までになかった技術!」「最先端の技術!」というと聞こえはいいですが、新しいものは まず知ってもらうという作業が必要なので売れ出すまでに時間がかかります。

今までになかった技術や初めて聞く理論を口コミだけで拡散させていくのははっきり言って難しいです。(経験談)

 

ただし、これだけは知っておいてください。

いくら営業活動が上手くいったからといって、お客さんから支持されない商品の寿命は短いので、一時的には売れて儲かるかも知れませんが長続きはしません。

治療院経営も同じで、魅力的な誘い文句で来院はしたものの、「全然あかんやん」と思われてしまうと、いつまでも多額の広告宣伝費を捻出しなくてはなりません。

結局、“ 商品力以上に強力な武器はない ”というわけです。

 

ではまた!