あなたは記憶力に自信はありますか?

 

患者さんとお話をしていると

「近ごろ物忘れが多くなってきた。」

「アルツハイマーじゃないか心配になる。」

という方が少なからずいます。

今回はそんな記憶力についてお話をしていきます。

人間の記憶を司るのは、脳の「海馬(かいば)という部分です。

記憶は海馬で取捨選択されます。

海馬で「必要なし!」と判断された記憶はすぐに消えてしまいます。

そして、その海馬のすぐ隣りに「偏桃体(へんとうたい)」という部分があります。

この扁桃体が記憶に大きく関わってきます。

 

時間が経つと忘れるの?

時間が経つと記憶が消えるとは言えません。

例えば、

プロポーズのセリフは何年経っても覚えていますよね。

では、3日前の夕飯のときは何の話をしたか覚えていますか?

ん?プロポーズされていない?

それは知りません

まずここで言えるのが、

記憶が消えるのは時間の経過とは関係ないということなのです。

 

では何が関係するのでしょうか?

ここで先ほど紹介した「扁桃体」が関わってきます。

偏桃体は人間の感情が動いたときに反応すると言われていて、この反応が記憶に強い影響を与えます。

反対に人間の脳は感情の動きを伴わない記憶に関しては「重要ではない」と判断し、すぐに消去してしまうのです。

つまり、記憶に深く刷り込むためには「感情が動く」ことが必要だということです。

海馬に記憶を保管する。偏桃体は「保管庫を開ける鍵🔑」だとイメージすると分かりやすいですね。

 

この記憶の仕組みを上手く使えば、記憶力を良くして脳を若返らせることも出来るのです✨

今回は記憶の仕組みを解説しましたが、次回は「脳を若返らせる習慣」についてお話をしようと思うのでお楽しみに!