ミトコンドリアって体にどんな働きをしているか分かりますか?

急に言われてもピンとこない人もいると思いますので、今回はミトコンドリアの紹介をしようと思います。

実は、人間はミトコンドリアと共生し、彼らによって生かされているのです。

ミトコンドリアとは

ミトコンドリアというのは、細胞内にある小器官です。

この小器官は、私たちの1つの細胞の中に300個以上、多いところで1000個以上(人間の細胞は、37~60兆個あるといわれています)存在します。

手や足を動かしたり、歩いたり、考えたり、私たちが活動するために使うエネルギーのすべて作り出しているのがミトコンドリアです。

長い長い地球の生物の歴史をさかのぼると、元はロドシュードモナスとかいう単細胞生物だったといわれています。

ロドシュードモナスは25億年以上前の地球上にまだ酸素がない時期に生きていた生物で、酸素呼吸はできません。

ところが25億年前のある日、植物プランクトンが大量発生して光合成を始めます。

そのため地球上には今までない「遊離した酸素」が大量に大気中に充満しました。

酸素呼吸ができないロドシュードモナスは、空気が届かない地下に逃げるか、海底3000メートルの海底に逃げました。

それでも、逃げ遅れたものがいました。

彼らがどうしたかというと、隣にいた他の生物の中に逃げこんだのです!

ものすごく必死だったんでしょうね( ゚Д゚)

ATPというエネルギー

ロドシュードモナスと他の生物と違う点は、ATP(アデノシン3リン酸)というエネルギーを持っていることでした。

このエネルギーはとても大きくて、それまでの細胞とは違うことが起こりました。生物が活動するためのATPエネルギーを供給する役割を担い始めたのです。

そして、エネルギー供給係として共生していくことになります。

これが動物という多細胞生命体の誕生です。

元は別の生き物だったのに、今は1つになって生きているなんて不思議ですね(^^)

長くなったので、今回はこれくらいにしておきますが、ミトコンドリアは人間の健康にとってまだまだ重要な役割もしていくので、また別の機会に紹介していきたいと思います。

ではまた次回( `ー´)ノ