梅雨の季節は気温と湿度が高くなり、この時期から十分に注意をしたいのが「熱中症」です。
熱中症の対策として最初に思いつくのは、水分補給ではないでしょうか。
人間の体の約60%は水分であり、残りの40%がタンパク質、脂質、無機質などで構成されています。
筋肉は約80%、皮膚は約70%、骨でさえ約30%が水分なのです。
水が体内に入り、出ていくまでの循環が私たちの健康を支えているのです。
「細胞内液」と「細胞外液」
体内の水分(体液)は、細胞膜の内と外で「細胞内液」と「細胞外液」に分けられます。
細胞内液は細胞外液の2倍ほどの割合を占め、細胞外液(血液など)が減少した時にも、細胞内液が細胞外に移動して補う役割を果たしています。
こうした体液の働きには、ナトリウムイオン(Na+)やカリウムイオン(K+)などの電解質が重要です。
細胞外液にはNa+、細胞内液にはK+が多く存在し、細胞内・外の体液の割合はNa+とK+のバランスによって決まります。
水分補給と電解質
水分補給というと、水を飲めば良いと思うかもしれません。
これは間違いではありませんが、重要なのは体液のバランスを整えることです。
水分補給をする時には、あわせて電解質の補給も行いましょう。
水分と電解質を同時に補給できる経口補水液、水や麦茶には塩や梅干しなどを足して塩分も補給しましょう。
市販のスポーツ飲料などにも電解質は含まれますが、経口補水液に比べると電解質が少なく糖質が多いので、水分補給の効果と速度がいまいちです。
経口補水液はスーパーやドラックストアでも売っていますので夏場は常備しておいても良いかと思います。
ではまた次回( `ー´)ノ