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今回は治療院経営の直接的なお話ではありませんが、まあまあ大切な教養のお話ですので最後まで目を通してください。
僕は、治療家という仕事はある種の教育者だと思っています。
技術を提供するのはもちろんですが、患者さんの苦痛を和らげるために何が必要か?
その必要性すら分かっていない人に、その人が理解できる言葉に翻訳をして教えてあげるのも治療家としてのお仕事の一つです。
伝える方法はいろいろありますが、その中で今回は文章の書き方についてお話します。
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Facebook、Instagram、Twitter、ブログなど、1日の中でたくさんの投稿を目にします。
素敵な投稿がほとんどですが、残念な投稿があるのも事実です。
僕もまだまだ勉強中なので、自分のことは棚に上げて書きますが、
内容は凄くいいのに、言葉の使い方が間違っていたり「そこにその接続詞を入れると違う意味になっちゃうよ?」という投稿をよく見ます。
また、改行の場所が変だったり行間がなかったりで、非常に読みづらい文章もあります。
というわけで「細かいけれど大切なこと」を確認していきますね。
9つあります。
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【カタカナは全角】
半角のカタカナですと読みづらく、直感で内容を理解することができません。
また、少々ギャルっぽい印象を与え、全体がカジュアルになりがちです。
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【記号は小さく】
細かいことですが、記号が主張しすぎるのもよくありません。
あくまでも主役は数字の方です。
リポビタンDといえば「タウリン1000mg」
1000mgは1gのことなので、「タウリン1g」と表記してもいいのですが、
これだとインパクトに欠けますよね?
「タウリン1000mg」の方がなんだか凄そうです。
こういう場合、mgという単位を小さめに書いておくと「1000」に注目がいくので消費者は「おぉ!」と思うのです。
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【漢字は全体の3割】
漢字が多いとそれだけでごちゃごちゃした印象を与えてしまいます。
文章を読むのが得意でない人もいるので、そういう人にとっては、漢字が多いページを見ただけで読む気を失いかねません。
ですので、漢字は全体の3割程度に抑えてください。
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【漢字はひらがなに】
一般的ではない漢字はひらがなにしてください。
やってしまいがちな変換の例をご紹介します。
こと→事
なる→成る
いただきます→頂きます
できず→出来ず
いろいろな→色々な
あり→有り
ように→様に
いく→行く
このようなワードはひらがなにしてください。
最後の「いく」ですが、人が実際に移動する時は「行く」で構いません。
ですが「うまくいく」の時はひらがなです。
また、「ください」と「下さい」も間違って使われていることがあります。
「ください」はpleaseで、
「下さい」はgiveです。
なので、お越しください。は「ください」
コーヒーを下さい。は「下さい」です。
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【数字は右揃え】
数字は右揃えというのは基本です。
なんだか気持ちが悪いですよね?
データ等載せるときは、
このように右に揃えてください。
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【記号を使っている】
記号で表せるものは記号で表記してください。
パーセント → %
メートル → m
イコール → =
記号にできるところは記号にした方が直感で理解できるからです。
30パーセント上昇
30%上昇
どちらが見やすいでしょうか?
また先ほど「記号は小さめで」というお話をしましたが、テクニックとしてやや小さめのフォントサイズにすると見やすくなります。
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【余白は十分にとる】
余白に余裕がないと全体的にごちゃごちゃとした印象となり、読みづらくなってしまいます。
余白が少ないと直感で捉えることができないばかりか、読むのも面倒になり離脱されかねません。
本文は4行ごとに1行余白を入れると読みやすいそうです。
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【不要な枠線は使わない】
枠線も使いすぎると全体がごちゃごちゃしてしまいます。枠線はどうしても必要な場合のみ使用し、無駄な枠線は入れないようにしましょう。
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【品のない言葉は使用しない】
品のない言葉と言ってもそれぞれの捉え方になってしまうのですが、行き過ぎた表現は控えましょう。
では、さよおなら ぷ〜。